人間は1種類しかいないというのを最近知った。私たちホモ・サピエンスである。しかしその昔には、ネアンデルタール人と言われる「ホモ・ネアンデルターレンシス」や、北京原人として知られる「ホモ・エレクトゥス」など、数種類のヒトが存在したという。
その後、いくつかの種は絶滅し、ホモ・サピエンスとホモ・ネアンデルターレンシスが残ったのだが、ホモ・ネアンデルターレンシスは滅びてしまい、今や現存するヒトはホモ・サピエンス1種だけなのだ。
なお、白人・黄色人種・黒人といった体つきや見た目の違いは、生活環境などによる変化であって、動物学上の種類としては同じヒトだとか。ネアンデルタール人が滅びたのは、寒さに弱いとかホモ・サピエンスに滅ぼされたなどの説があるが、はっきりとは分からないらしい。
なお、現在のホモ・サピエンスのDNAの2%ほどがネアンデルタール人由来のものといわれ、共存し交配していた可能性もあるとか。いや、ネアンデルタール人とか北京原人とかは、てっきり私たちホモ・サピエンスの祖先だと思ってた。
次に驚いたのが、カラスが2種類ということ。世界には40種類ほどのカラスがいるが、日本にはカラスは2種類しかいないらしい。いや、カラスこそ、1種類じゃないの?どうみても、あの真っ黒なカラスしか見たことないけど。
その2種類は「ハシブトカラス」と「ハシボソカラス」というが、この「ハシブト」「ハシボソ」というのは、「嘴=くちばしが太い」「くちばしが細い」という意味で、その名のとおりくちばしの太さに違いがある。
その他にハシブトは乾いた「カーカー」、ハシボソは濁った「ガーガー」と鳴くらしいが、くちばしも鳴き声も違うのがいるとは思ったことが無かった。ちなみに割合はほぼ半分らしい。
カラスと言えば、ゴミをつついたりする被害があるのは何となく聞いたことがあるが、その他には、巣を作るために針金ハンガーを利用することが多く、物干しにひっかけていた針金ハンガーが無くなるのは、カラスのせいらしい。
木に交じってカラフルな針金ハンガーが混じっているカラスの巣、確かに言われてみれば、自分の目で見たことは無くても、テレビで見たことがあるような気もする。停電の原因がこのカラスの巣であることが多く、そのこと自体がニュースになることも多いが、中部電力の取り組みとして電柱に「カラスの巣 残置中」という標識を取り付けたというニュースが一時期話題になっていた。
これは巣を撤去したことで、また別のところに巣を作られて停電などの原因になるくらいなら、現状、害とならない巣であれば、敢えて残しておくという対応らしい。私がテレビで見たハンガーの巣も、このニュースだったかもしれない。
あと、カラスと言えばくちばしで人や物をつつく姿が目に浮かぶが、カラスの攻撃は「足でけるキック」に限られており、こと攻撃に関してはくちばしではつつかず、キックだけだそうだ。
最後のにコメ。2025年の現在、天候不順やインバウンド需要により1年で倍近くの値段になり、「令和の米騒動」などと言われている。政府は備蓄米をようやく市場に放出するも価格は下がらず、「コメは売るほどある」の失言で辞職した江藤拓の後任、小泉進次郎農林水産大臣の動きにより、対策が取られているところである。
私は32年前の「平成のコメ騒動」といわれる1993年の米騒動も経験しており、この時はスーパーの棚からコメが全く消えてしまい、コメが食えなくなった。この時は対策として米の緊急輸入措置が執られ、いち早く応えてくれたタイからの「タイ米」が代替として流通された。
しかし、日本のコメに慣れた日本人の口には合わず、なんとか日本米とタイ米を混ぜたブレンド米で、ようやく口にできるような状態だった。この時、日本のコメは日本米、ブレンド米、タイ米の3種だったと言える。
令和の今、日本のコメは、銘柄米、ブレンド米、備蓄米の3種類となった。テレビのインタビューでは、5,000円近い銘柄米と2,160円で販売予定の備蓄米(2~3年前の古米、古古米)のどちらを買うかとの質問に対し、最も多かったのは銘柄米で44%だった。
やはり日本人のコメに対する思いが強いのがよく分かる。しかし、実際、それほどまでに味は違うのか?ちなみに、平成の米騒動の際、旅先の食堂でコメ不足にもかかわらず、おいしいご飯が出てきたので「この地方で作っているお米なのか。うまい。」と思って感心して店の人に聞いたら「普通のブレンド米ですよ。」と言われた。意外とそんなもんじゃないだろうか。
![]() |
価格:1980円~ |