日暮れて道遠し

博打のこと、借金のこと、その他いろいろ

家族へギャンブル依存症を告白した時の話と毒親

嫁さんに借金がバレてからもう何年になるか。記憶があいまいなので、よく分からないが、10年近くになるはずだ。その間、幾度となく借金を清算してもらったり、月々の返済額が増えたりということを繰り返した。

そして、最後の極めつけに、おまとめローンを組んで清算したはずが隠れて借金をまた再開し、返済ができなくなり怖くなって一人夜逃げ同然のように外泊をし、死ぬ勇気も無く結局許しを請うて家に帰らせてもらった。そして、今回はとうとう家族全員(子供と同居する実母)にギャンブル依存症のことや今の経済状況を語り、謝罪とこれからの協力をお願いした。

子供たちは意外にも(なんとなく分かっていたのもあるかも知れない。)私を責めたりすこともなく、私がどうすればギャンブルでの無茶苦茶な金遣いを止めたり、借金をしないようにするか考えてくれた。それで今はスマホや身分証をも持たず、物理的に博奕や借金ができないようにしている。

問題は、毒親までとは言わずとも微毒のある我が母親である。

ちなみに、母は私が就職をした18歳の時に離婚している。直接的な原因は父の浮気であるが、それまでにも金銭的な問題や夜遅く帰ってくることなどで喧嘩は絶えず、最後の浮気はきっかけに過ぎない。

その時は、一方的に父が悪いと思っていたのだが、結婚し同居するようになると「父が浮気したり家に帰ってこなかったのは、母に原因があったのでは?」と思うようになった。そして、時間が経つごとにそれは「離婚の原因は五分五分、いや、少し母の方が悪かったのでは?」と思うまでになった。

今でもそうなのだが、仕事で疲れて帰ってきて少し一息つきたいところ、母がリビングに来て私に言うのだ。「あんた、今日の朝、私こけて部屋で倒れて。それで助けてと声を出したのに、あんたの嫁に無視されて。」

嫁も私の母には困っていて我慢しているのは知っているが、嫁がそんな状況で放って置くわけがないのはもっと良く知っている。おそらく、声が聞こえなかったのだろう。

「聞こえんかったんちゃう?」と言い返すと、「聞こえない訳ないやんか!」と謎の決めつけ。こっちも疲れて帰ってきてるし、すぐに晩御飯の用意もしないといけない。できれば、少し落ち着いてから話してほしい。そういうところが、父も嫌だったのだろう。

父も仕事で疲れて帰ってきて、こんな状況が続くと、そりゃあ帰りたくもなくなるだろう。もちろん、母が言いたいのも分かるが、せめて少し時間が経ってからとか、食後のコーヒーでも飲みながらとか、できないだろうか。

そういえば、こういう事も多かった。

母「あんた、さっきあんたに電話あったで。」私「え?誰から?」母「知らん。言わないから。」(やったら言う意味ないやん。気になる分、電話あったことも言わんで欲しかったわ。)あと、言っておくが、こういうやり取りは何度もあった。1回目はしょうがないが、2回目からは「名前を聞く」か「電話あったことを言わない」のどっちかにしてほしい。

ただ、今のは半分笑い話であるが、

母「お帰り。今日、阪神勝ったで。」いつもプロ野球ニュースを楽しみにしているのに…これも結果言わないように何度も言った。とか、相撲や野球のここという場面で話しかけてくる(これもやめてと何度も言った)とか、勝手に部屋に入って模様替えするとか、細かいことだが、本当に人の気持ちを全く考えないような言動や行動が多かった。

怪我して帰ってきても、「大丈夫?」より「何したんや」が先にくる。人が買ってきた食べ物はまず「まずそう。」からスタート。店でも店の人に聞こえんばかりの声で言う。「まずいなあ、これ」とか、本当に嫌でしょうがなかった。

そんな母は、私のギャンブル依存症の告白に「やっぱり。」と。しかし、それ以上はきつく言われなかった。が、意外にと思っていたところやはり先日、家族みんなのいる前で急に「この子(私のこと)、またおかしいことしてないか?」と子供たちに聞く。

子供や嫁さんはみんな協力的で、しかも今までのように楽しく過ごしてくれているのにだ。もっと酷い毒親がいるのはよく聞く話だから、まだマシな方なのは分かるが、正直つらい。

【中古】毒親サバイバル /KADOKAWA/菊池真理子(単行本)

価格:714円
(2025/5/10 13:50時点)
感想(0件)