嫌われることを知らない上司の凄惨な実態〜手柄は自分のもの、失敗は部下のもの

かつて私の上司だった人間の話。手柄は自分のもの、失敗は部下のものにするという典型的な最悪な上司。さらに言うと自分の意見や方針は全くなく、自分の直属の上司の言う事を部下にそのまま降ろす。もちろん、部下たちからは漏れなく嫌われていた。

スポーツ関係のコーチなんかだと、自分から嫌われ役を買って出て、わざと厳しい言葉を言ったり敢えて突き放したりする者もいるようだが、この上司の場合、天然の嫌われ者であり、部下たちにお菓子を買ってくるなど、むしろ好かれようとしている行動もあるくらい。

というより、この上司、おそらく「自分が嫌われているとは感じていない」ようなのだ。これは実は非常に怖い。感じていないからこそ、嫌われないようにするという力が働かないし、悪意無く人を傷つけたりやり込めてしまい、しかもそれが治ることは無い。

よって、嫌われてでも出世したいというタイプより質が悪い。言うなれば、サイコパス＝「良心・愛情・罪悪感や共感能力などがない人」と同じで、普通の人の感覚がない人なのだ。ただ、こういう人間は上から見ると使いやすいからか、出世するんだよなぁ。