
博奕打ちには大きく分けて2つのタイプに分けられる。ひとつは私を代表とする本命派で、もうひとつは私が憧れている穴派である。パチンコで言うと、私はアレパチなどは打たなかったし、パチスロもゴッドは全く打たなかった。まあ本命派というか穏健派ということになる。
しかし巷間では「博奕は穴狙いでないと勝てない」というのをよく聞くのもあって、私が負け続けているのは、本命派であることがその理由ではないかと、今になって気づきだしたところである。
だからといって、本命派が皆負けているかと言うとそうでもない。その昔、馬券で食っているというプロがいて、その買い方と言うのが「間違いないという単勝オッズ3倍~5倍の馬に100万賭ける。当たれば300万~500万(儲けは200万~400万)になる。」
「これを季節ごとに繰り返し、1年で800万とか1,600万を稼ぐ」というもので、これだと本命派でも勝てるということになる。まあ、都市伝説の類かもしれないが、火の無いところに煙はたたないように、全くのホラ話でもないだろう。
しかし、1年に4レースだけ買い、その儲けで過ごせるなんて、「1年を10日で暮らすいい男(実際は20日らしい)」と言われた昔の相撲取りばりに粋で羨ましい、これぞいい男だと思う。私も死ぬまでにはそうなりたいものだ。
一方、ネットなどでは大勢を占める「穴派で無ければ勝てない」という説も微妙である。これも統計がある訳ではないが、穴派と言われる有名人や著名人の博奕打ちで、何億負けたとか破産したなどと言う話がチラホラと聞こえてくる。
結論から言うと、本命派でも穴派でも勝てる人間は勝てるし、負ける人間は負けるのだろう。ただ、私が本命派であり実際に負け続けていることもあって、私から言わせると「穴派でないと勝てない」(実際は穴派にでもしないと勝てる可能性が無いだけ?)という気がどうしてもしてしまう。
そこでちょっと自分を見つめなおしてみると、始終博打をしているので手元にある金は博打資金でしか無く、結局何も残らないというのが続いているが、たまに勝った金でモノを買ったり、うまいものを食ったりはしている。
その時の勝ち方というのが、「総流しをして、一番高いやつがきて配当が跳ねた」とか「堅いところに集中してぶちこんだ」という、いつもセコセコ稼いでいる私がたまたま大きな払戻しを手にした場合がほとんどである。
「本来は本命派なので、チマチマ稼ぐのを続けて大きく稼ぐ」のが目標なのだが、これは年に1回有るか無いか、というかそもそも無いか。なので、結局先細りで(勝った金も含めて)資金無くなるのが常で、やっぱり「勝った」という形が残るのは配当が跳ねたり、1点集中で大金を手にした時だけなのが実情である。
これだと、穴派が一発当たって大儲けするのと同じことが起こらないと勝てないということになり、じゃあ、やっぱり穴派じゃないと勝てないのかということになるが、結局は本命派でも穴派でも「1レースで大きな配当を得る」ことが必要なのだろう。
博奕打ちが本命派と穴派に分かれるように、スポーツ観戦者も「強い者が強い勝ち方をするのが好き」「弱い者が下克上をするのが好き」という二つに分かれる。私は本命派で「強い者が強い勝ち方をするのが好き」なのだが、この組み合わせが最も多いだろう。
一方、穴派はおそらく「弱い者が下克上をするのが好き」という人が多いと思われる。穴派だが「強い者が強い勝ち方をするのが好き」という者は、普通に考えてあまりいなさそうだ。
本命派で「弱い者が下克上をするのが好き」というのは、昔の弱い阪神を応援していた私のことだろうか。しかし、常勝軍団になった今の阪神を応援している私は「強い者が強い勝ち方をするのが好き」な本命派となるが、これが負けている原因だろうか。
今年(2025年)もぶっちぎりでリーグ優勝した阪神、これから黄金時代がきそうだが、是非私もあやかりたいところである。