【前回までのおさらいから】一度は清算した2,000万近い借金、なのに、今度はサラ金から200万強の借金を作り、それも無くなった。総量規制の枠にかかり、もう新規に借り入れすることはできない。そして、私の取った手段は…
借金フルコンボ(借金遍歴その19)
もう、サラ金では借りることはできない。しかし、小遣い(この頃、月1万くらいだったと思う。)では当然、弁済ができないから、このままではまた督促の葉書などで借金がバレてしまう。今度は流石に離婚を切り出されてもおかしくない。
もちろん、離婚の原因は私にあるから慰謝料を払わなくてはいけないし、子供の養育費も払うことになるだろう。仕事は本当なら続けた方がいいが、慰謝料のこともあるし、自分が住むところや家財道具を用意するためにはまとまったお金が必要だから、退職金を得るために今の仕事はやめるしかない。
そして新しい仕事を見つける必要があるが、50歳を過ぎた無能な男では、稼げる仕事が見つかる可能性は低く、昼は配送、夜はコンビニでバイト、そんな未来しか見えてこない。体力も無くなってきているし、続けることができるだろうか。
しかし、この期に及んで、ここはなんとか泣きついて、退職金から100万くらい残した金額を全て渡すことで手を打ってもらい、その100万を手元にギャンブルで生計を立てていく…それでダメなら野垂れ死に。それでもいいか…なんてことも考えていたから、ギャンブル依存もいくところまでいっていた。
そして取った方法が、クレジットカードの復活である。最初に清算した時に負債残高がゼロになっているから、4枚で200万ほど借りることができるはず。新規でカードを作ることはできないが、現にあるカードは弁済をきっちりしていく限り、枠パンパンまで使うことができるはず。
しかし、クレジットカードの枠でサラ金の弁済はできないから、いわゆる現金化をする必要があるところ、昔やっていた物を買って売る方法は本来カード規約に違反するから、もしカード会社にバレたら使用停止ないしは最悪、一括弁済を求められる。
そこで、競輪の車券を買うことにした。競輪は公式の車券を買うシステムもあるが、DMMとか楽天の運営する車券購入のサイトがあり、そちらではカード決済でポイントを買い、そのポイントで車券を買うことができる。
これなら規約の問題も解決するし、同時にギャンブルもできる、最良の解決法である。問題は私が競輪にはあまり詳しくなく、車券をきっちり当てて現金化することができるかどうかにかかっている。まあ、詳しいというか経験値の高い競馬や競艇が、きっちり当たっている訳じゃないけどね。
ここからは競輪との勝負である。ひょっとしたら車券の才能があり、あわよくば競輪で借金を完済できるかもしれない。そんなことも考えていた。あたおかとしか言いようがない。
ギャンブルの借金を競輪で返す(借金遍歴その21)