日暮れて道遠し

博打のこと、借金のこと、その他いろいろ

最近のテレビで嫌いなところを挙げてみる


私が子供の頃は、テレビというのは最大にして唯一の娯楽だった。今のようにテレビゲームやスマホが無いから、テレビを見るくらいしか家の中にいてやることがない。そういえば、夏休みは朝はど根性ガエルの再放送、昼は高校野球夜はサザエさんだったり、ベストテンだったりトップテン、そしてサンテレビで阪神戦を見ていた。

そう、一日テレビ漬けだった。ちなみにサザエさんは日曜日だけでなく火曜日もやっていた。オープニングの歌も違うし、お隣は伊佐坂先生ではなく作家の浜さんで、御用聞きは三河屋のサブちゃんではなく三平さんだ。

生放送のランキング歌番組も木曜日のベストテン(久米宏と黒柳徹子)と月曜日のトップテン(堺正章と榊原郁恵)、両方見てたし、土曜日はオレたひょうきん族を毎週見ていた(8時だョ!全員集合は、あまり見ていなかった。)のを覚えている。

当時は、どの家庭もチャンネル権やチャンネル争いというのが一大事で、だいたいは父親が持っているものだったが、幸い、ウチは父がほとんど家にいなかったので、チャンネル権はほぼ私にあった。これが家族間でも大きな争いの種となっており、時折このチャンネル争いから事件に発展した。

極端な例では、1978年4月埼玉県与野市で、中学2年生の兄のさるとびエッちゃん」と、小学6年生の妹の「みつばちマーヤの冒険」でチャンネル争いとなり、兄が妹をナイフで刺殺するという事件もあった。もともと喧嘩の絶えない兄妹だったというが、それにしても怖い事件である。

昔のテレビと言えば、家族で洋画を見ていると突然始まるラブシーンで全員が固まるとか、電波障害や放送事故で「しばらくお待ちください」の文字と謎の画像になるとか、VHSテープに撮っているはずのドラマが、9回表ジャイアンツの攻撃になっているなどのお決まりがあった。

しかし、今はエログロは抑制されてラブシーンなどもおとなしく、放送技術も上がり「しばらくお待ちください」など見ることもなくなった。野球が延長されても番組表から選んだドラマは追跡して時間を自動で変更してきっちり撮ってくれる。

そもそも、TVerなどの見逃し配信もあるから、撮る必要さえなかったりする。何末年始には必ず買っていたTVガイドやテレビジョンといった雑誌も廃れ、もうテレビはメインストリームでないことはハッキリしてきている。

それでも、家に帰ったらまずテレビをつけるといった昭和のテレビっ子の私が、今のテレビに物申したいことがいくつかる。

まずは編集の問題。「この後、衝撃の展開を迎える!」などといって、CMに行くのはまあ仕方ないとして、CMが終わり番組に戻ったところ、CM前の「この後、衝撃の展開を迎える!」に至るまでの映像を、また5分くらい見せられる。もう見たって。早く次行けよ。というやつが気に入らない。

これはマツコ・デラックスも言ってたと思うが、特に興味も無くつまらなそうなクイズ番組に、番宣のために出てる俳優が死ぬほど嫌いで。そりゃあ、俳優だって好きで出てる訳ではないから可哀想でもあるのだが、とにかく、番宣のために出るのも出させるのも、すぐに止めさせろ。

最後は「このあとスタッフが美味しくいただきました。」が嫌い。嘘つけ。というか、別に美味しくいただかんでもいい。確かに食べ物は粗末にしてはいけないし、SDGsの観点からもダメなんだろうけど、なら映画で建物や車を破壊するのも止めろ。

というか、これはこれ。無駄な事はしてはいけないが、こういう番組の食べ物は、そもそも食べるためのものではなく、撮影のための道具なのだから、何も食べて消費する必要は無い。それはそれ。視聴者も馬鹿じゃないからそれは分かっている。一部のクレーマーなど相手にする必要無し。

最後に、ちょっと細かいが、スポーツニュースなどで、「おっ!今日のバレーボールの結果やってるやん、どうやったんやろ。」とワクワクして見ると、右上の方にテロップが目に入る。【日本チーム、優勝候補のブラジルに挑むも惜敗!】(負けてんのかい!)というやつが散見される。これはやめてほしい。