日暮れて道遠し

博打のこと、借金のこと、その他いろいろ

ギャンブルを再開してしまう(借金遍歴その16)

【前回までのおさらいから】1,900万円もの借金が嫁さんにバレた。怒られ、呆(あき)れられ、泣かれた(当然だ)が、結局はその全てを都合してくれた。それまで独立採算制たっだ家計は、嫁さんの管理となり、私は小遣い制となった。そして、私はギャンブル禁止となった。(当然だ)

借金を繰り返さないためにしなければならなかったこと(借金遍歴その15)

滞納のハガキを端緒に大借金が嫁バレして、この時点で離婚されてもしょうがないくらいだが、嫁さんは許してくれた。そして今までと同じように接してくれた。ただ、もちろんであるが、もうギャンブルはしないとの約束付きである。

借金の金額があまりに大きく、一部は親戚から借りてくれたのだが、その際には当然その親戚から離婚の話も出たようだし、具体的な話として「ひとまず返すのはいいとして、こっちで都合してしまい、本人が痛い目に合わないのでは、また繰り返すのでは?」という声もあったようだ。

確かに、反省も含めて本人に弁済させていく方法もあるが、利息も馬鹿にならないし、キチンと弁済していくかどうかの心配もある。また、優しすぎるのも甘えに繋がるが、厳しすぎると何か悪いことを起こさないかとの心配もある。

なので、このあたりは難しいところ。それもあって、最初から自治体などでやっているギャンブル依存症の相談窓口に、夫婦揃って相談に行くのがやはり一番良い。そんな相談恥ずかしいと思うところもあるだろうが、後で後悔するよりは思い切って行ったほうが良い。

さて、その後の私であるが、さすがにバレて1月ほどはギャンブルを我慢していたが、それまでギャンブル一色の生活をしていた分、もともと多趣味なこともあって何もやることが無い訳ではないが、やっぱり何をしても物足りない。

それこそ、少額だったり小遣いの範囲なら、やってもいいのでは?と思うようになってきた。「ギャンブルが悪い訳じゃない。借金までしてギャンブルをするのが悪いんだから。」と自分に言い聞かせた。そして、昔なら競馬場や馬券売り場、競艇場ボートピアに行かないとギャンブルができなかったのが、今やスマホで簡単にできる。

しかも、競艇や競輪はレースだってライブで見れる。なお、中央競馬は当時、公式の動画配信は無く有料のコンテンツ(レーシングビュアーなど)の契約をしてないと見れなかった。(しかもレース終了5分後)それでも5分後とはいえ動画で見ると興奮できる。

出先の場合、短波ラジオ(そのために買っていた。5,000円位した記憶あり。)とか、公衆電話で結果を聞くしかなかった昔に比べれば、段違いのサービスである。

それが原因とは言わないが、昔より馬券・舟券が買いやすく、楽しめる環境にあるのは間違いない。それで、スッと、最初は少額だったがギャンブルを再開してしまった。しかし、直ぐに少額では済まないことになる。

金額はどんどん大きくなり、いつしか勝つため、楽しむためから、負けを取り返すために変わり、気づけば頭の中はギャンブルと金策で埋め尽くされた。これは嫁さんや家族に対する裏切りであり、最悪の行為であるが、この時は良い悪いではなく、とにかく「負けを取り返す。そのために金が要る。」としか考えなくなっていた。

またしても内緒の借金(借金遍歴その17)